パルドール・ピーク

Paldor Peak

( 5896m?)

 

カトマンズの北西にあるガネッシュ・ヒマールの東南端に位置する。ラフティングによく利用されるトリスリ川の源流部にあたる。
登山口は温泉が近くにあるシャブルベンシ。タンジェット、ユリカルカ、サマタン、ラリ鉱山(ヘリポートもある)を通過して、B.C.までは4日間の行程。
豊かな水場のあるパルドール・ピークB.C. (4500m)からは、格好のクライミングルートが幾本もあり、良きベースとなる。

【北東稜コース/ティルマン稜】(Alpine Grade:AD)
B.C.からは、顕著なモレーン下の踏み跡を辿ってPaldor Tarn(パルドール池)まで行く。これはFangというピークの南側にあたる。
Paldor Tarnからの沢を横切り、Fang東稜東のガレ場と巨岩のスロープを目指す。high camp(5200m)は、Paldor Glacier Eastの中、Fangの真東である。
high campからPaldor Glacier Eastの中を北へパルダー・ピーク北東稜のWindy Colに向かう。このコルに出るには、ベルクシュルント《氷河の上端にあるクレバス》を越え、急峻な氷雪斜面を登高しなければならない。状態により、難しい時は、尖った岩峰を目標に、左斜めに登るとよい。氷は硬く、緊張するところだ。
北東稜に出て、ガタガタと安定しない岩の尖峰をいくつか越して登って行くと、稜線は水平になり、急激に両側が切れ落ちた痩せ尾根となる。
痩せ尾根を詰めると150mの壁の基部に至る。急な雪壁を登攀して、南東稜とのジャンクションから頂上への易しい登りでフィニッシュ。
high campから5-7時間の行程。B.C.への下りは同じルート。
B.C.から帰路のトレッキングは、時間が許せば色んなコースが考えられる。マナスルやアンナプルナ展望に好適なルートもある。

 

【南東稜コース】(Alpine Grade:AD+)

【南西バットレス】(Alpine Grade:D)

【西稜コース】(Alpine Grade:D+)


パルドール・ピークB.C.周辺には、Paldor Peakの他にさまざまなピークがある。

Phuta's Peak(5110m)

Paldor West Peak(5500m)

Pema's Peak(5300m)

Neddy's Thamb(4900m)

Sgurr Lhakpa(4700m)


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