ネパール近況    
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2003年10月

マオイストがアンナプルナからドルパ方面の地域においてトレッカーから寄付(1人:500ルピー〜$100)を強要しているということに対して、アメリカ政府からの圧力もあって、ネパール軍がマオイストをアンナプルナ地域から一掃する作戦に出たことが伝えられております。暴力事件もあったとか報告されていますが、これはマオイスト自身が流したデマで、脅かしをすることにより寄付を容易にする目的、とも伝えられています。いずれにしても、ここしばらくは、この方面のトレッキングを避けるのが賢明のようです。
この秋のシーズンは、カラパタール、ゴーキョ、アイランドピーク、メラピーク等のクーンブ地方に申し込みが集中しておりますが、ルクラ以北は問題ありませんのでご安心下さい。(10/13)

アンナプルナ方面で予約されていた方々にはエベレスト方面に変更していただきました。その他、すでに航空券を予約されました方には、直前でもエベレスト方面の手配を致します。日数が短くてもエベレストが見えるところまでのトレッキングが可能です。お問い合わせ下さい。(10/15)

2003年7月16日
TAAN(ネパールトレッキング代理店協会)これまでネパール政府と交渉してきたが、今回以下のような妥結案を取りつけた。(今後、登山におけるリエゾンオフィサー廃止、登山料や入域料の引下げも交渉していく模様だ。)
リエゾン
オフィサー廃止】ネパール政府は、これまで一部のトレッキング対象地域(Mustang, Dolpa, Si
mikot 等)においてリエゾンオフィサーの随行を義務づけていたが、これを廃止しました。これで以前よりかなり安く旅行できるようになりました。入域料は必要です。
【ビザ】15日間滞在した旅行者は、同年における2回目以降のビザは無料となりました。
 また、3日間以内のネパール滞在にはビザは不要となりました。これにより、チベットやブータン、インドに向うために、一時的にネパールに滞在する方には大変有利になりました。
【ロイヤルネパール航空民営化】RAが民営化されることとなりました。これにより、便数、路線が増えるものとみられている。
(以上の改定は、2003年7月16日発表、2003年9月より実施です。)



2003年2月9日
 マオイストとネパール政府は停戦発表をするとともに本格的な和平交渉に入った。
 国王をも巻き込んだ今回の交渉は双方真摯な解決を望んでいる印象だ。


外務省サイトの以下のページからコピー
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/15/dga_0131b.html

外務報道官談話

ネパール王国における政府とマオイストとの間の停戦発表について


平成15年1月31日

 わが国は、29日ネパール王国政府とマオイストとの間で停戦が合意され、マオイストが武装闘争の停止を発表したことを歓迎する。今後、全ての関係者が、ネパール国民の福祉のために平和的な紛争解決に向け緊密に協力し合うことを期待する。

(参考)
 マオイストは、王政の廃止、共和制の樹立等を目的とし、1996年2月、人民闘争を開始した。マオイストは至近では2001年7月に一旦武力闘争を停止し、政府と3回の対話交渉を行ったが、同年11月、武力闘争を再開し、活動を活発化させていた。これに対し、ネパール政府は軍を動員して治安維持にあたりつつ、対話の方途を模索してきた。


2003年1月6日

マオイストの活動の影響について

暮から元旦までカトマンズに行っていました。
カトマンズ市内や空港、ドゥリケル、ナガルコット等、の近郊にはどこでも軍の警戒網が敷かれています。一般の経済活動は通常に行われています。

12/29,30にマオイストのストライキがカトマンズ一円であり、ランタンなどへの交通機関が遮断され、一部の方にご迷惑がかかりました。

ただし、飛行機による旅行者の移動は通常に行われ、国際線の出発到着、国内線でのルクラやポカラ方面への移動は可能でした(ルクラへはあいにく悪天候のため運休となりましたが)。

エベレストやアンナプルナ方面へのトレッキングや一般の観光では、マオイストの影響はないですが、以下の地域については外国人のみにマオイストから独自の入域料を徴収されます。
カンチェンジュンガ(Rs.1000)、ロルワーリン(Rs.1000)、シミコット(Rs.2000)。
この地域についても、トレッキングについては危険はないとのことです。

ビザ

空港でビザを申請する際、カウンターの女性が、日本人に対して、US$30の代りに、Japanese Yen/\5000 を請求していました。強引に要求されても、断固として応じなければいいです。
この申請は、まず1番目のカウンターで料金を徴収し、次ぎにその横のカウンターの係員にパスポートにビザの印を押してもらい完了します。
この1番目のカウンターでの料金徴収は、私企業の銀行が代行しているようです。
ビザ申請書(機内でもくれます)、写真、US$30だけをだまって差し出せばOKです。