アンナプルナの懐に抱(いだ)かれて

アンナプルナ・サンクチュアリー・トレック

 

本当に、旅は何が起こるか解らないですね。

ロイヤルネパールの28時間の遅れが私にとってこんなにも話題を作ってくれるのかと思うと、自分の生き方の流れを改めて確かめたところでした。

9月27日「ワールドツーリストday」ポカラに降りファーストゲストになってしまいました。歓迎は、驚きばかりでした。

ポカラの人々の「3ヶ月前から準備をしてきました」「是非の接待を受けて欲しい」

ポカラ空港のビップルームに連れて行かれ日本語の通訳まで連れてこられ、新聞記者から写真、ラジオに出演、観光ツアー、夕食会、最高ホテルのシャングリアの宿泊。

当然の様に、日本では尾ひれがいっぱい付いて帰国の時は、お姫様になっていました。噂とは、本当に恐ろしいとも思ってしまいました。

ネパールという国の経済状態からすれば本当に凄いことなんだなあ!と思いました。

なので、こちら宮崎の人々の尾ひれの付いた噂は「話題提供」と言った部分で、楽しんでいます。

しかし、この接待を受けられたのも、プルバさんの力のおかげです。私の航空券は格安なので、変更もできないというチッケット。なのに私の日程に合わせて、都合していただいたのには驚きでした。まず、他のツアーでは考えられないことでしょうから。

そして、「個人ツアー」の利点でもあると思いました。

トレッキングの日数も1日遅れたこともありましたが、ポカラの空港で「junkoさん!どうぞ接待を受けて明日でかけてください」の電話には、びっくり致しました。プルバさんは「メモリーですからね」と付け加えてくれました。

本当に忘れられない出来事になってしまいました。

さてさて、 トッレキングの報告です。

まず、カトマンズは、夜はセキュリティーが非常に厳しく、ホテルに着くまで3度のチェックがありました。しかし、あくまで旅行者には厳しさはありませんでした。

逆に、この警備のおかげと言うことで安心をしてしまいました。夜の町を10人くらいの軍の人が歩いて巡回していました。もちろん銃をもってですが。

空港の中には、一般市民は入れません。なので、昨年のカトマンズの空港のざわめきはありませんでした。

しかし、欧米の人は多かったですね。そして。中国や台湾の方も多かったです。日本人は、とかく情報に振り回されてるといった感じでした。

28日からのトレッキング。

快晴で、何故こんな良い時期に旅行者が少ないのか不思議でした。日本人にはひとりも会いませんでした。

ガイドのソナム、ポーターのダワ。私の一人旅に本当に温かくサポートしていただきました。

アンナプルナ1・2・サウス・マチャプチャレ・ヒムチュウリー・ガンガプルナ。迫ってくるというより、そこに8000mの頂上が自分の目線の向こうにあるといった感じでした。

4130mでの見上げる空間に自分が立っていると言うことがどういうことなのか? そして独りできたネパールやこの山の懐に自分がごく自然に居座っている事が不思議でした。

本当に何の違和感もなく溶け込んでいる自分が、「私は一体何物なのかしら」なんてふと思ってみたりもしました。

山の持つ力は、大きさばかりではなく、「自然の中でどの位、この空気や風に自分が馴染めるか?」

目的は、4130mではなく、どの位、楽しむ勇気を持つかではないかなあ? なんて、思ってしましました。

1日8時間から9時間の行程でしたが高山病もでず、体調もよく、私に合わせてもらったように晴天の10日間でした。

不思議なことに日にちが経つにつれて体調がベストになってきたことでした。ダイエットのような効果ありました。自分の体がシェイプしてるのがわかるのですから。

当然なんですが。9時間の歩きと、ネパールの料理。心地良い睡眠。10日間もストレスのない生活。健康としか言えませんよね。

今回の旅は、自分を越える旅のはずでしたが、(単独と言う意味でです)何の気負いも無く、トレッキングを楽しんでいる自分をある意味では弱さもですが、強さをも感じました。

ただ、一歩前に踏み出す勇気が無かっただけなのかなあ?なんて思っています。10月のネパールは本当に美しく今から多くの登山者がこの季節を楽しむのでしょうね。

2度目のアンナプルナの旅は、自然の大きさにもまたネパールの人々の温かさに支えられたといった物でした。ネパールと言う国が、何一つ特別な国ではなくなっています。きっと来年も、出かけてる自分がいると思います。だって、きっと皆が「帰ってきたかい」なんて両手広げて迎えてくれそうですから。

ひとまず、トレッキング、無事に楽しんでこれたことの報告です。

さあ、今からの秋の夜は、紀行文と格闘です。

写真も300枚です。本当にグリコのキャラメルではないですが、1粒で3度美味しいなんて。ネパールならではの楽しみ方ですね。

本当に、ありがとうございました。

いつでも、心の中にネパールの人々の笑顔があります。それが、自分にとってどれほど、元気をつけてくれる物か、来年まで、いっぱい温めて私のいっぱいの元気をまた引っさげてあの山の懐に飛び込んで行きたいと思います。

 

1回目のネパール → やっと越えられたネパールへの敷居


 今回は、関空でRA便の飛行機が来ず、出発が1日延びてしましました。
 カトマンズ空港の具合が悪いとかいうことでした。
 出鼻をくじかれても、それを吹き飛ばすMs.SJさん、ポカラ空港で、世界観光デーのその日、最初にタラップを降りてこられて、ホテル・シャングリラ・リゾート2泊無料宿泊券の賞品をゲット!!
 運のいい方です。

 紀行文と写真編集、期待しております。

H.S.A.JAPAN 森崎


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