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 声2003年

雨季末期もなかなか

ナガルツアン・ピーク・トレック
単独

9月11〜19日

1.日程と行程
宿泊地 出発時刻と到着時刻 天候(個人的主観による)
予定 実際 AM PM
パグティン パグティン ルクラ 10:30→パグティン 14:00 曇り時々晴れ 曇り
ナムチェ・バザール ナムチェ・バザール パグティン 8:00→ナムチェ 16:15 曇り
ナムチェ・バザール ギャンツマ ナムチェ 10:30→ギャンツマ 12:30 曇り 曇り
タンポチェ パンポチェ ギャンツマ 8:15→パンポチェ 15:10 曇り時々晴れ 曇り
ディンポチェ ディンポチェ パンポチェ 9:30→ディンポチェ 12:30 曇り時々晴れ 曇り
タンポチェ ギャンツマ ディンポチェ 8:00→ギャンツマ 14:00 曇り 曇り時々雨
ナムチェ・バザール ベンカル ギャンツマ 7:45→ベンカル 15:20 晴れ後曇り 曇り
ルクラ ルクラ ベンカル 8:15→ルクラ 13:45 曇り時々晴れ

もともと、契約はセルフスタイルということでガイドと2人で行動の予定でしたが、9月15日以降最終地点のルクラまでポーターを雇いました。クーンブ入り当初から私が腹痛を伴う下痢になった上に、14日にナムチェへ向かう登りで雨に打たれ体力の消耗が著しかったためです。幸い、腹痛や下痢はその後高度を上げていくなかで解消されました。なお、往路のナムチェ・バザールからギャンツマへの移動は、シェルパミュージアムのみを経由し、シャンポチェ・クムジュンは通っておりません。一方、帰路のギャンツマからベンカルへの移動では、クムジュン、シャンポチェを経由しており、エベレスト・ビュー・ホテルにも立ち寄っております。


2.高山病対策として
・日本で富士山に登っていく(但し約3週間前に実施したため効果の程は疑問)
・サプリメントを使用する(健康食品)
・ゆっくり歩く
・水分を多く摂取する。
と、色々と試してみた結果大した頭痛もなく順調に進むことができました。しかし、考えてみると最も大きな理由は気候のためだったのではないかと考えております。時々小雨が降るような日が多かったため湿度は結構高くて水分の放出を抑えられた可能性はあります。眺望を阻んだ天候がもし高山病に対しては救いとなったとすれば、なかなか皮肉な結果ではあります。また、夜間は呼吸の関係もあって目の覚めることがありました。個人的にはパンポチェでの夜が苦しかったように記憶しております。


3.ナガルツァン・ピークについて
9月18日午前5時に宿を出発し裏手の尾根に取り付きました。その時はまだ尾根が見えていたのですが、すぐにガスが周りを囲み6時過ぎには前方もよく見えない視界不良の状態になってしましました。ガイドのSANAM氏と相談の結果ここであきらめて撤収しました。正確な高度はわかりませんが、手元の高度計から推測して約4,600mだったと思います。私の場合、残念ながら到達することはできませんでしたが、それは上記のように当日の天候不良(大量のガス)によるものであります。予定通りの日程でアタックしており体調自体はまずまずの状態だったと思います。従って、モデルコースより一日少ない日程でも高度順応が上手くいけば十分到達は可能と判断します。また、前日に既にパンポチェまで進んでいたので、ディンポチェまでは約3時間で到達しました。もし、余裕があればディンポチェ到達の日にチュクン方面へ足を伸ばすことも可能です。私は、チュクンまでは行けませんでしたが、少なくとも途中のビブレは越えて足を伸ばすことが出来たようです。(単独行動だったし、翌日のこともあるので適当に引き返しました)。


4.周囲の雰囲気
オフシーズンのせいか、行程の全体を通して人が少なく静かなトレッキングが出来たような気がします。宿泊先でも、9月14、15、16、18、19日が貸切でした。ロッジの人たちは皆親切で、一緒にBoiled Potatoを食べたりお茶を飲んだりと楽しく過ごせました。やはり、すいていたからこそ為せる業ではないでしょうか。また、緑は豊かで花もまだ少し残っており自然を満喫することが出来ると思います。

眺望に恵まれたのは、残念ながら9月17日早朝と9月19日午前のみでした。大抵の日は雲が山を覆っておりました。ひどい時は視界不良で自分の周りしか見えないということもありました。私は残念ながらエベレストにお目にかかることができませんでしたが、隣のローツェは見えており工夫すれば見えたかなと思います。特にディンポチェにいた9月17日早朝はチャンスだったのですが、村の入り口近くに泊まっていてそのまま上に登ってしまったため見えなかったのかなと。この辺りは、前の晩にガイドにビュー・スポットを聞いておくか或いはその時ガイドを起こしてもよいかと思います。


5.その他
ルクラからの帰路は、21日飛行予定、駄目ならヘリとしていたのですが、予想以上の悪天候でヘリさえも飛ばないという事態に遭遇しました。しかし、私のように日程が詰まっている人間としては少しでも帰路の選択肢を広げておく必要があり、やはりヘリの保険を掛けておくのは有効だと思います。現に、前日(つまり20日)はヘリが飛んだと聞いております。

ガイドのSANAM氏は、急遽ポーターを雇ったりルクラでのフライト、ヘリキャンセルなど不測の事態にも上手く対応していただき本当に助かりました。ルクラで知り合った日本人の個人旅行者も彼の行動ぶりを賞賛しておりました。

                                         Mr.WM 2003.9.27

 時期的にはちょっと早く、天候の点で難はありますが、ロッジでは貸切状態で、ゆっくり話ができるというメリットがあったようですね。
 またいつか、天候の安定した時期に、カラパタールまで行ければいいですね。
HSA.JAPAN 森崎