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 声2004年

ハイシーズン直前のカラパタール

カラパタール・トレック
2004/09/04〜16


まえがき:
仕事を片付けてなんとか日程を確保できたのがこの日程でした。
もちろん一番いいシーズンの直前で、雨季が明けてるのかどうか非常に微妙でしたが、10月以降にこれだけの休みをとることは不可能なので思い切って行くことにしました。10月、11月と、ヒマラヤに向かわれる方が大変多いと思います。その方たちへの直前の情報として有益なものになればと思い筆(キーボード?)をとりました。

1)空港への送迎
今回、私のためにHSAの方は苦労したと思います。今回入国したのが外出禁止令の最中。迎えにきちんと来れてるかと飛行機の中で不安に感じていましたが、しっかり迎えに来ていただけました。ホテルは全て閉まっていたためプルバ氏宅にお世話になりました。お子さんのTashi Lamu Sherpa ちゃんに色々カトマンズのことを教えてもらったり、ゲームをしたりで、楽しく1日を過ごしました。むしろホテルに泊まるのよりもずっとよかったです。怪我の功名ですね。

2)ガイド・ポーター
ガイドはPasang Dawa Sherpa氏でポーターはOngchu Sherpa君でした。今回、天候が最初のうちすぐれなかったのですが、私の体調を鑑みてスケジュールを柔軟に調整してくれて、丁度よいタイミングでカラパタールへ行けました。経験のなせる業だと思います。
ただ、私が健脚だと勘違いされたようで、なかなかのハイペースでトレッキングが進みました。
「写真撮るからちょっと待って」は実は息がきれてたのですよ・・・意地を張らずに休憩することをお勧めします。ポーターのOngcuh君、最初は照れてたようですが、だんだん片言の英語や、僕の適当なネパール語(地○の歩き方参照)で話しているうちに笑顔を見せてくれるようになってくれて嬉しかったです。最後、「君のこと忘れないよ」って言われた時は嬉しかったですね。

3)天気
4勝9敗(4日晴れ9日曇り)
でも、カラパタール以後が晴れたので勝ちと言っていいでしょう。後半にいい天気が続いたので今ごろ良い天気だといいですね。

4)食事
昼はとにかくダルバートばかり。なぜかというと、ジャガイモがおいしい季節だったので。ジャガイモに限らず根菜はおいしかったですね。滋味あふれるというかなんというか。ただし、ダルバートが問題なのはその量。基本的におかわりするものなので、「プギョ」(もう結構です)と言わないと、ご飯やダルスープのおかわりが自動的に・・・食べられません。もちろん、私、日本人ですから、出されたものは残さず食べます。プギョと言ったにも関わらず盛られた時(もちろん、完食)、「パサン・・・ダルバート食べ過ぎたから歩き始めるの30分待って」と言ったら笑われました。

5)高山病
あまり参考になれることが書けません。頭痛・吐き気・めまい・不眠・食欲不振等、全く無かったので・・・パサン氏には「ダルバートが食べれなくなったら、即トレッキングを中止してくれ」と頼んでいたのですが、最後まで食べつづけました。
ただ、同時期に高山病で苦しんでるかたは数人いました。軽い頭痛程度の人から、その高度以上行けなくなってしまった人まで。カラパタールの帰り、ペリチェの病院の前を通ったのですが、パサン氏曰く「ハイシーズンは人が一杯だよ」ということでした。
くれぐれも予防に努めて無理をしないでもらいたいです。

6)難易度
私、低山経験しかありません。仕事も、頭と目と指があればできる仕事をしているので、年中運動不足です。トレッキング1週間前に富士山で練習しようかと思いましたが、台風が直撃しました。極めて運動不足で挑んだと言っていいかもしれません。(ただし、登りは高度的に一気に上げられるものでもないのでそれ程きつくはなかったですが(大体朝8時に出発して1時くらいには目的地に着くことが多かった)、下りは筋肉痛になりました。ガイドやポーターはサクサク降りるのですが、石がなかなか読めなくて、大人を追いかける子供のような状態に・・・。

7)寒さ
これもあまり参考にならないかもしれません。ダウンジャケットもカラパタールに行く時だけ使用し、寝袋も大体朝にははだけてました。ただ、同時期に来てた日本人の方は常にダウンジャケットに包まっている状態でしたので、高所は実際、寒いです。
今の時期だとロブツェだと確実に必要かな、という状況だと思います。

8)ロッジ
時期的&今回の外出禁止令のために思いっきり空いてました。同じロッジに泊まっている人の顔はすぐ覚えるので合宿気分で楽しかったですよ。カナダ・ドイツ・オランダ・オーストラリア・アメリカ・イギリスと国は様々でしたが仲良くなりました。
日本人で固まろうにも僕しかいないので・・・固まりようもなかったのです。

9)言葉
今回、「英語ガイドでOK」と申し込みました。決して私は流暢な英語が話せるわけではありません。
「enough for treking」と言っていただけたのでかろうじて及第点だったかなぁ・・・と。
今回気をつけていたことは
1:挨拶はしっかり「How are you?」と聞かれたら元気良く「Fine! and you? 」朝イチは「GoodMorning!」
2:わかったふりはしない
特に大事なことは筆談をして確認しながら話しました。
3:ネパール語・シェルパ語でたまに話す時間はたっぷりあるので、教えてもらったりしました。

10)役に立ったもの
デジカメ。最初話すきっかけの無い人でも、山の写真を見せてあげたりするとすぐ仲良くなれました。

11)まとめ
帰国後、写真を見ると、「あれ、もっと凄かったんだけどな・・・」という感じです。
やはり、あの山に包まれているという感じはあの場所でしか味わえないのかと思います。

Pruba Sherpa, Kanchi Sherpa, Tashi Lamu Sherpa, Pasang Sherpa, Ongcuh Sherpa, HSA JAPAN 森崎殿に感謝して感想文を終えたいと思います。


                                        Mr.FK さん、2004.9.19


[リンク] ご本人のホームページです。
カラパタールへ2004
写真がたくさんあります。
Mr.FK さんの運強さを証明する天候の変化がよくわかります。


感想文、ありがとうございます。
帰りのナムチェでメールを確認し、仕事の都合で緊急帰国となったあわただしい旅の終焉でしたが、モンスーン終盤の時期、カラパタール以後は晴れ、というたいへん幸運なMr.FK さんでした。
おまけに、ルクラ行きフライトは、Mr.FK さんの搭乗日の前7日・後4日飛ばなかったそうです。

体調も良く、高度順応もスムースであったということでした。
私の印象では、もうちょっと体を大事にして、ゆっくりめの歩調が良いかと思いました。
ガイドやポーターも、お客さんがついて来ると、同じシェルパ族の仲間と感じて?普通に歩いてしまいますので、遠慮せずに休みたいところで休むマイペースをキープすることも大事かと思いました。
色々な方がおられることをガイドもよく心得ておりますので、どんなペースでもOKです。

Mr.FK さんからは、Mahendra Jyoti Secondary school への御寄付をいただきました。ありがとうございました。
HSA.JAPAN 森崎