タルプ・チュリ
THARPU CHULI
(Tent Peak, 5663m?)
アンナプルナ・サンクチュアリー・トレッキングコースのアンナプルナ・サウスB.C.北側にある。
タルプ・チュリは、Singu Chuli (Fluted Peak)とともに、Tarke Kang (Glacier Dome)から延びる稜線上にあって、前衛峰に過ぎないが、アンナプルナ山塊に囲まれた恵まれた位置にあって、同じTrekking Peaksのヒウンチュリ、シング・チュリの他、アンナプルナ、マチャプチャレ、等の中心からそれらを間近に展望することができ、それらの山岳の偵察に優れる。
【北西稜コース】(Alpine Grade:PD)
アンナプルナ・サウスB.C.からモレーンに沿って200m東に行き、目印のケルンからサウス・アンナプルナ氷河を横切る。ここが、タルプ・チュリB.C.となる。
再び氷河に沿ったモレーンの北側を北西に10分辿ると、深く切れ落ちたガリーに出る。ガリーから延びる沢の東岸をつめて、草付きバットレスの上に出てからガリーを横断する。等高線沿いに進み、バットレス最上部の平地からの支稜を行くとまた平らなキャンプ適地に出る。ここが、high camp (4877m)となる。
これよりRaksi Peakの方向になだらかな斜面を登って、クレバスを避けながら氷河の左側を行くと、1時間でタルプ・チュリ西面下部に横たわる氷河になんなく達する(5334m)。
氷河を渡るとタルプ・チュリ、左に行けばシング・チュリである。
この壁はいくつものルートが可能だが、雪の状態でルートは自ずと決まるだろう。最も易しそうな右端のスロープからガリー下部に出て、容易なベルクシュルント《氷河の上端にあるクレバス》を越え、45度のガリーを60m登り、更に枝分かれしたガリー55度を90mつめて稜線に出る。
稜線に出たところは広くて問題ないが、すぐにナイフリッジとなり、50度の急斜面になる。距離にして45mのこの悪場を過ぎればなだらかになって、すぐに頂上となる。
【南東稜コース】(Alpine Grade:AD)
このルートもよく取られる。
アンナプルナ・サウスB.C.から観察するとよくわかるが、大きく目立ったクーロワールが南東稜の中間に突き上げている。これがこのルートである。
high campまでは、上の北西稜コースと同じ。
そこから、タルプ・チュリ南面下部の易しいトレイルを例のクーロワールまで行く。クーロワール右側の氷雪斜面を120m登高し、クーロワール左側に渡って、そのまま急で狭いルートを登攀して開けた雪面に出ると、そこが南東稜の稜線上だ。ここまでhigh campから4時間の行程。
稜線上には途中岩塔があるが、左に大きく巻いて雪棚にルートを取り、そのあとはさほどの困難もなく頂上に達する。high campから6時間の行程。
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2000年4月に登山された猪口さんの報告もご覧下さい。Back to
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