Trekking Peaks の装備


参考までに装備持ち物一式一覧表を作成しました。必要と思われるものはご自分で追加して下さい。
6000m以上のトレッキングピーク対象です。
    
★このページは、一部、猪口さん(アマダブラム、アイランドピーク登頂)のご協力と他のWebサイトも参考にして作成しました。
8000m級登山装備 も参考にして下さい。
クライミング用衣類と身につけるもの
肌着
長袖、首にチャックがあって温度調節できるものがいい (製品例: Patagonia midweight Capilene   ―その他、以下の製品はこのサイトでチェックして下さい。).
ズボン
フリースなど風を通さないもの。
ダウンジャケット
(製品例:Rab Denali Jacket )
フリースジャケット
厚手のもの。 (製品例:Mountain Hardwear Windstopper jacket 、 Patagonia R3 radient jacket.)
フリース上衣
中厚で風を通さないものがいい。 (製品例: The Mountain Hardwear Tempest SL Jacket )
防水防風ジャケット
通気性のゴア等。フード付。 (製品例:Mountain Hardwear FTX Mithril Parka)
防水防風ズボン
通気性のゴア等。登山靴の上にかぶさる余裕の幅をみる。ジッパーあれば良い。 (製品例:Mountain Hardwear FTX Ultra Pant
帽子
防寒用厚手フリース製。防風性があって、後頭部から首もカバーできるもの。
もうひとつ、遮光用でツバの大きいものがあると良い。
目出帽
化成、絹製。
ミトン
防寒に優れたもの。凍傷になり易い手足を守る手袋や靴下には金をかける。通気性のあるもの。インナーはフリースなど。 (製品例: Terra Nova Mountain Modular Mitts)
防寒手袋
5本指のもの。通気性のあるアウターと裏地が取り外しできるフリースのインナーがよい。 (製品例: Patagonia Nitro Gloves、または、 Mountain Hardwear Altitude Glove の中に、 Powerstretch Glove をインナーとしてもよい)
指はピッタリとフィットしたものでなく、多少余裕のあるもののほうが寒くない。
5本指手袋
2組。 (製品例: Terra Nova Thicky Stickies )
薄手マフラー
遮光用、防雪用、絹または綿製の薄いスカーフ。
靴下
3足。
トレッキングシューズ
プラスチック二重靴
氷雪登攀時にも耐える耐寒性のあるもの。 (製品例: Scarpa Vega )
ロングスパッツオーバーブーツ
プラスティックブーツの上からかぶさるサイズであることを確認する。 (製品例: Mountain Hardwear Ventigaiters )
UVカットサングラス
予備も必要。
ゴーグル
曇らないよう通気孔があり、雪煙が進入しないようなナイロンガーゼの通気孔カバーがあること。
ジュディ&タシ・テンジン著、丸田・広川訳『テンジン』(晶文社)より
「・・実はこの時点で、私は困難な状況に陥っていた。前日から雪眼鏡の調子が悪かった。激しい運動にともなって発散する熱がサングラスを曇らせ、しばしば眼鏡をはずす必要があった。そのおかげで、雪盲(ゆきめ)にやられてしまい、山頂目前というこの肝心な場所で、痛みがますますひどくなり視界がボヤケてきた。私は百メートル程もがき歩いてから、雪の中にドッと倒れ込んだ。そしてその場に座ってこれからどうすべきか一時間以上も考え込んでいた。…」
 (この後、タシ・テンジンはエベレストの頂上に背を向けて下った。そして数年後に目的を遂げた。)
登攀具
アイス・アックス
50 - 65 cms.のもの。 (製品例: Mountain Technology Mountain Axe 、 DMM Raptor Alpine Axe)
【アイランドピークの場合のアドバイス by猪口さん】
リードしない限りバイルは必要ないと思います。ただし、アイスアックス(ピッケル)でも、できれば短めで、余り軽すぎないのものの方が、ポイントの30〜40mの雪壁では扱いがいいと思います。その方の身長にもよりますが,目途として長さは60cmだと思います。重さは、例えばCampや各社の縦走用ですごく軽いのが出ていますが,そういうものは氷に打ち込むには全く不適で,避けた方が良いと思います。
 あと、ピックにはあらかじめ50cm程のシュリンゲを付けて、手首に巻いて氷に打ち込みやすくしておく必要があると思います。詳しくはアイスクライミングの技術書等に出ています。
 多分、この雪壁の部分はフィックスロープが張ってあるので,左手はユマーリング、右手にアックスということになると思います。

アイゼン(英語ではクランポン
12 本爪。 (製品例: Grivel G12, Charlet Moser S12, DMM Aiguille)
ハーネス
上着を着用して調節する。 (製品例:Black Diamond Alpine Bod )
【アイランドピークの場合のアドバイス by猪口さん】
腿の部分が調節可能なアルパイン型。フリー用は不可。
クライミング・ヘルメット
(製品例: Petzl Elios 、 Black Diamond Half Dome)
【アイランドピークの場合のアドバイス by猪口さん】
雪壁登攀の時、上から氷片が降って来ることがあるので,持っていった方が良いと思います。しかし、厚手フリースの冬用の帽子(?)で代用も可とも思いますが。
シュリンゲ(英語ではスリング
120cmのループにする。2つ用意。 (製品例:Wild Country Dyneema )
【アイランドピークの場合のアドバイス by猪口さん】
できればロープシュリンゲとテープシュリンゲの二種類二本ずつ持っていった方が良いのでは。長さは、上記のように,120cmくらいのがいいかと思います。長ければ切ればいいのですから。あるいは長めのを持っていって,現地で調節するという手もあります。
 ユマールへのつなぎ方は、その土地土地で微妙に違うので(例えばフランスとアメリカでは違います),シェルパに聞いてからセットするのも良いでしょう。
カラビナ
安全環付カラビナ。 (製品例:Wild Country Titan).
ハーネスとユマールを繋ぐのに必要です。
個人装備、持ち物
ストック
伸縮性のもの
アタック・ザック
替え下着、寝袋、アイゼン、アイス・アックス、等を入れる。45〜65L..
ザックカバーとビニール袋
衣類等を濡れから防ぐ。
寝袋
厳寒期用。
ランチボックス
サンドイッチやチョコレートを入れたりする。
水筒
2リッター。
小便ボトル
(製品例:男性用/Nalgene 1 リッター広口ボトル。女性用/ プラスティックのメジャーカップか、タッパーウェアー)
ヘッドランプ
予備の電球と電池(24時間分)。登頂日のことを考えると、長持ちタイプがベターです。単3タイプは長持ちしないです。
日焼け止めクリーム
リップクリーム
2つ用意。
浄水用消毒薬錠剤
ヨード錠剤20粒。
ウエットティシュー
水や石鹸がない場合に役に立つ。
足用パウダー
靴擦れや蒸れに対処。
虫よけクリーム
BCより下で必要な場合がある。
スタッフ・バッグ
予備衣類等をポーターに預ける場合に便利。
カメラ
痛まないよう、カバーがあると良い。電池の予備。
フィルム
まわりが雪で明るい場合には、 Fuji Velvia (50) and Provia (100)のslow。室内用には、Faster film (400) 。
身だしなみ
鏡など。
タオル
小さくたためて乾きやすいもの。
石鹸

停滞時用。
パスポート
現金、トラベラーズチェック
クレジットカード
手帳、住所録、筆記具
裁縫道具
針、糸、あて布などのリペア―キット。
細ひも、靴ひも
痛み止め
アスピリン等。
抗生物質
呼吸器系と消化器系の2つを処方してもらう。
咳止め トローチ剤
切り傷用軟膏
湿布用膏薬
消毒薬
下痢止め
渡航(搭乗)時における装備などのパッキング方法(アドバイス by猪口さん)
私はいつも、海外登山に行く時は、預ける大きな荷物はザックではなく,遠征用の柔らかい、でも丈夫で大きなバッグを使うので(North Face などが作っています。そんなに高価ではありません),ピッケルもその中に、バッグに穴が開かないように,テントマットに包むなどして運んでいます。
ザックで行く人は、ピックやバイルはチェック・インの時に届けて,アテンダントに託すようです。もちろん預り証を受け取って,到着した時に荷物が出てくる回転カウンターに係員が持ってきて、預り証と引き換えに受け取ります。たまに、飛行機を降りるときに受け取ることもあるようですが、でも危険物とみなされている物ですから、大概が荷物の受け取り場所(baggage claim)で受け取るようです。
(参考)ネパールの登山用品店での価格の目安 -- 2010.03 現在
crampon - $200
descender - $70
jumar - $85
crabinar - $15 per piece (最高品質)
ice axe- $200 best one
ice hanmmer- $200
sleeping bag (-40℃対応)- $700
warm clothes (例) Summit Suit- $200 (中古品)
down Jacket- $250
down pant- $150
double boot- $900
single boot- $200
windbreaker- $200

※一般に、欧米製のオリジナル・ブランド品(新品)は、欧米や日本で買った方が安いです。
カトマンズやナムチェには中古品・レンタル登山用品店もあります。
1回きりの登山の場合、帰国前に登山用品店に売ることもひとつの方法です。
日本で購入したほうがよいもの(ネパールにはあまり良いものがない):
アイゼン、ハーネス、下着、ミトン、手袋、ゴーグル、ザック、ナイフ、ヘッドランプ、医薬品、断熱マット、etc.