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キャゾ・リ峰登攀

Mr.OT (60代) 単独   
2008.10.25〜2008.11.19
キャゾ・リ登山

以下のページもご覧下さい。
◆ヒマラヤ キャゾ・リ峰(6186m)登攀敗退記

 あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、昨秋のコンデ・トレッキング、キャゾ・リ峰登攀ではお世話になりました。
有難うございました。コンデに同行した友人も喜んでいました。
帰国後何やかやでバタバタしていまして、ご報告が遅れましたが、
とりあえず、若干のコメントを書かせていただきます。


Kyazo Riについて

 (1)今回はクライアントが小生1人だけでしたので、ガイドも1人のセッティングでしたが、
    この山は、クライアントが1人だけとしてもガイドが2人必要な気がしました。
   (困難度から言って。実はガイドのカンチャが彼の負担で独自にもう一人アシスタントガイドを雇いましたが)。

 (2)ルートに関する件です。
   今回はマッチェルモ側からの貴HPキャゾ・リ記載の「“東稜”(テクニカルルート)」を採用しました。

   @“東稜”というのがどの稜線かがはっきりしませんが、貴HP記載の写真(PHOTO-1,2,3)のルートの黒線は地形図から判断すれば「北稜」というのが相応しい気がします。
    「東稜」というのは方角から判断すれば、キャゾ・リの山頂から直角にマッチェルモ側に切れ落ちている岩稜と思われます。この岩稜はロッククライミングの最高技術を駆使すれば登れないことはないと思いますが、トレッキング・ピークの登攀としては極めて困難なのではないでしょうか。 

   A序ですが、貴HP記載の「テクニカルルート」のルート指示写真(上記)では、最初に正面の氷河部分を登って、次に「北稜」を登るルートとなっています。この氷河を小生が偵察しましたところでは、セラックが林立し、沢山のクレバスも大きく開いていました。
    また懸垂氷河の舌端は屹立した氷壁になっていました。時々懸垂氷河舌端の崩落雪崩も発生していました。
    氷河の状態の変化もあるのかも知れませんが、私が行った時の状態ではこの氷河は登攀不可能のようでした。
    (「北稜」の状態は分かりませんでしたが・・・)。
    ガイドのカンチャの選んだルートは、この氷河部分を避けて、山腹左側の小支稜と雪渓を南西コルまで登り、次に裏側(西斜面)に廻り込んで雪壁を登って山頂に達するというものでした。
    マッチェルモ側からの登路はこのルートしか無いように私にも思われます。
    ご参考までに小生が作りましたルート図を添付(下写真参照)しておきます。




                                        Mr.OT さん、2009.01.7記