放浪の若者よ

徒歩旅行

自転車日本一周の旅

その途中

この地に入らば

立ち寄られよ

ロッジといっても

農家の離れの物置兼作業小屋

フリーといっても

遠慮は無用

我々家族のもてなしはないけれど

薪とかまど、水道、野菜はご自由に

ここは農村の田畑の中

山小屋のような環境にはない

ただ台地の上ゆえ

眺めは良い

浅間、蓼科、美ヶ原が見える

一日も歩けば

そのいずれかにたどり着ける

ゆるりと参られよ

じっくりと歩く旅こそ充実の旅

シンガポール買い物ばたばたツアーこそ空虚の旅

空虚を充実と見るのがバブル

きらびやかな栄華を空と見るのが心眼の旅

とはいっても日本全体がばたばた社会になってしまって

じっくり歩くにふさわしくなくなってきている

しかし幸いながらまだまだ緑が豊かだ

原始の趣秘めた幽境の地もある

心休めて

また旅立たれよ

いつか落ち着く所を求めて




シェルパ・ロッジ利用案内



シェルパ・ロッジの趣意

若い時、各地をよく歩いた。

ある時、日暮れになって、とある川原で野宿しようと思ったが、あいにく雨が降ってきて、米を炊くに、水が濁ってしまって使えない。

そこで、車道に出て、民家を訪ね、水筒を差し出し、水を乞うた。

「よかったら、うちに泊まってもいいのよ」

うしろから、何事かと、ご主人が顔をのぞかせている。

「テントがありますから・・」

と、そこを辞して、コンロでめしを炊いた。

出かける前に、米をとぐのに川の水を使っていた。

めしに砂が混じっていた。

砂を噛むような味気ない、という表現があるが、この時の味はそれとは反対の味がした。

立派な旅館に泊まった時のことより、こんな一夜の思い出は、27年という歳月を超越して、鮮明に残っている。

銭金ではない、ひとの情けというのはありがたい。

シェルパ・ロッジに泊まる人も、いつか、あんなこともあったなと、ここでの一宿を思い出してくれれば…それだけです。

団体さん、長期滞在おことわり。―あくまで放浪の旅人(たびにん)さん

来る前に、ちょっと電話くれれば助かるね。

あんまり散らかってても悪いしね。

「放浪」…お薦めの一冊

山頭火もあるが、これは、前途ある若者には重過ぎる。

20歳で山頭火を理解したとしたら、そのひとの人生は、それまで、並みでない曲折を経たものだろう。

そこで並みの君にお薦めの一冊はこれだ!

 "Work Your Way Around the World" by Susan Griffith (published by Vacation Work, Oxford)

ただで外国に行く方法、各国で仕事を見つける方法が、多くの旅行者の実際情報とともに詳細に述べられている。さすが、The Commonwealth of Nations. 英語圏情報は日本のそれの比ではない。

初版が1983年だが、まだ邦訳されてないのだろうか?「地球の歩き方」のかわりに、これを持って旅する姿が目に浮かぶ。

イギリス人(英語圏の人)向けに書かれたもので、例えば、アジアで英語を教えて金がとれるのは、日本、台湾、香港、韓国、タイ、ネパールとしている。

モデルなら香港、シンガポール。白人で、マスクが良く、ブルーの瞳なら言うことなし。シンガポールでは、1時間$90、1日$600になる。Play Your Easy Way Around Asia!というわけか。大英帝国没落万歳!

賢明なる旅人は、こんなものには惑わされない。

果物の収穫アルバイト、有機農業を手伝って3食付(WWOOF)、ボランティア関係情報も豊富。イスラエルのキブツについても触れてある。

さあ、これを手に世界無銭旅行だ!

留学なんか糞くらえ!

この本は、アジア、アフリカ、中南米―いわゆる第三世界の情報は、その性格上少なく、ヨーロッパや英語圏の情報が中心なので、

英語習得にも有効だ。

君は行くか?World Vagabonds

ガイドブックはいつも、実践への糸口に過ぎない。はじめれば、ガイドブックに盛り込めないより大きな世界が待っている。Go! Go! Around the World. Find the Way. Make Your Own Way!

  • その他

 陳世空編著「台湾百岳遊記」(台湾自然生態叢書1)大将書局.1990.250元
台湾百名山。概念図にルート・小屋・水場の記載あり、中国語が解らなくてもこれで計画は立てられる。


 

スケッチブック 水彩画文集
二人で造った我が家
ネパール蚤の市


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